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寿命調査 第4報

TR番号 14-64
予研
−ABCC寿命調査、広島・長崎:第4報 原爆時年齢コーホートにおける原爆被爆生存者の死亡率、1950−59年

石田保広, Jablon S
編集者注:雑誌には掲載されていません。
要 約
広島と長崎の原子爆弾被爆者および原爆時両市にいなかった人から抽出した 約100,000名のコーホートについて、1950年10月1日から 1959年9月30日までの死亡率を追求した。

主な知見を要約すると次に示すとおりである。

爆心地から 1,400m未満の群の生存率は、1,400−9,999mの間にいた群、または原爆時市内にいなかった群の生存率よりも低いことを示す証拠がある。

原爆時年齢 0−19歳の群の死亡率は 爆心地から 2,000m以内では距離の増加とともに一貫して低下し、推計放射線量の増加とともに一貫して上昇することが観察できた。しかしこのような知見を他の年齢群で観察することはできなかった。

急性放射線症状の発現率を都市・性ならびに3つのおもな症状、すなわち脱毛・出血・咽頭口腔部病変に分けて詳細な検討を行った。症状の発現率は線量の増加とともに著しく上昇する。一定の範囲の線量では、男女ともに 20−39歳の年齢階級の発現率が最も高い。

原爆時 40歳以下であった人では、急性放射線症状を発現した人の死亡率が症状を発現しなかった人より高かった。

無遮蔽または軽遮蔽者と重遮蔽者の死亡率の間では統計学的に有意の差を認めない。

原子爆弾による火傷の有無で死亡率には差異を認めない。

1,400m未満の被爆者ではすべての年齢階級をとおして白血病死亡率が非常に高かった。1,400m未満のものについてみると、白血病以外の悪性新生物による死亡率が原爆時 40−59歳の広島の女性に有意に高く、また原爆時の年齢が 20−39歳と 40−59歳の広島の男性の結核死亡率も有意に高い。
編集者注:本報の次の部分は、伝染性疾病頻度、アレルギー、悪性腫瘍、および公衆衛生の観点から興味深い他の多くの症状に関するデータを含む。
挿入図表一覧

  1. 1950年および1955年の年齢別死亡率
  2. 距離別にみた1950−59年の生存率
  3. 年齢−性別群について実施した順位検定の結果
  4. 症状の有無別にみた1,200m未満群の1950−59年の死亡率
  5. 遮蔽状況別にみた1,200m未満群の1950−59年の死亡率
  6. 火傷の有無別にみた1950−59年の1,400m未満および1,400m以遠群の死亡率
  7. 特定死因別の1950−59年の累積死亡率
  1. 1950−59年の死亡率
  2. 正標本と予備群における死亡率
  3. 脱毛の発現率
  4. 出血の発現率
  5. 咽頭口腔部病変の発現率
  6. 脱毛、出血および咽頭口腔部病変の比率
  7. 白血病による死亡率
  8. 悪性新生物による死亡率
  9. 結核による死亡率