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業績報告書(TR) 5-85

日本人の血液蛋白質の電気泳動上の変異型:VI. Transferrin

藤田幹雄,佐藤千代子,浅川順一,長畑裕子,田中芳子,迫 龍二,Krasteff T
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Jpn J Hum Genet 30:191-200, 1985
要 約
原子爆弾の遺伝的影響に関する調査の生化学的解析の過程で transferrin変異型 の多様性が証明された。広島・長崎在住者 19,770人を調査して得られた変異型を、pHの異なる 3種類の緩衝液を使用したポリアクリルアミドスラブゲル電気泳動法と、薄層ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動法を併用して相互比較を行った。変異型は相対移動度と等電点によって比較され、移動度の速い変異型(B-変異型)を 7種類、154人に、移動度の遅い変異型(D-変異型)を 9種類、273人に見いだした。すべての変異型は、家族調査によって遺伝的変異型であると確認された。両市間においては、どの変異型の対立遺伝子頻度にも差異は見られなかった。更に、三重地区の住人(他の日本人集団)、白人、アメリカの黒人、アメリカインディアンで見いだされた変異型と相互比較を行い、広島・長崎地区で見られなかった変異型をB-変異型で6種類、D-変異型で 4種類確認した。