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業績報告書(TR) 11-85

20年間経過観察した日本人コホートの糖尿病,糖尿および蛋白尿

Brodsky JB,Moore DF,川手亮三,Hamilton HB
要 約
日本人コホートにおけるインシュリン非依存型糖尿病、糖尿及び蛋白尿に関する 20年間の経過観察の解析結果を報告する。広島における過去 14年間の経過観察では、2年ごとの性別糖尿病発生率はほぼ一定で、男性は 100例当たり 1.2−1.4例(p>.50)、女性は 100例当たり 0.5−0.6例(p>.20)であった。糖尿病の診断に当たっては、まず糖尿のスクリーニングを行った後、糖尿が認められる者に対してのみ経口ブドウ糖負荷試験を行い、その結果に基づいて診断を下した。糖尿及び糖尿病が男性に好発することは、同様の方法を用いたほかの研究者によっても認められている。糖尿病のスクリーニングにブドウ糖負荷試験を用いるならば、糖尿病有病率は男女間で明確な差が得られないであろうとほかの研究で報告されている。調査の実施期間中、糖尿病の有病率は増加したが(p<.001)、これはコホートの老齢化に帰因すると考えられた。診断の下されていない糖尿病症例集団の大きさを推定し、経過観察開始の 8年後では、観察有病率は実際の有病率の 約75%、20年後では 約89%であると判明した。蛋白尿有病率は非糖尿病患者では 4.3%、広島の糖尿病患者では 23.5%、長崎の糖尿病患者では 18.7%であった。非糖尿病患者と糖尿病患者における蛋白尿有病率の差は極めて有意であった(p<.001)。