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業績報告書(TR) 16-85

原爆被爆者の末梢血リンパ球のモノクローナル抗体による解析

藤原佐枝子,秋山實利,小武家暁子,箱田雅之,Olson GB,越智義道,中島栄二,Anderson RE,藤倉敏夫
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。J Radiat Res (Tokyo) 27:255-66, 1986
要 約
原爆放射線被曝の生体免疫能へ及ぼす影響を検討するため、モノクローナル抗体を用いた間接免疫蛍光抗体法を用い蛍光顕微鏡観察により末梢血リンパ球サブセットの割合を算定した。対象者は、広島の成人健康調査集団中100rad以上の線量に被曝した 29人、1〜99rad 46人、及び 0rad群の対照者 29人、合計104人とした。

末梢血リンパ球の Leu-1陽性細胞(総T細胞)率、Leu-2a陽性細(cytotoxic/suppressor T細胞)率 には加齢による変動はなかった。一方、加齢に伴って Leu-3a陽性細胞(helper/inducer T細胞)の割合は減少し、HLA-DR陽性細胞(B細胞及び単球)は増加したが、この所見は 75歳以上に顕著であった。HLA-DR陽性細胞 は男性に高率であったが、その他の細胞には有意な性差は見られなかった。Leu-1、Leu-2a、Leu-3a、HLA-DR陽性細胞の割合が放射線被曝によって有意な影響を受けることはなかった。また年齢と放射線被曝との相互効果も明らかでなかった。