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業績報告書(TR) 15-86

原爆被爆者におけるリウマチ様関節炎:追跡調査

河本定久,加藤寛夫,Duff F,中田 肇,田中克憲,Hamilton HB,Russell WJ
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。広島医学 42:403-10, 1989
要 約
1966年から1967年の期間に、診断確実あるいはほぼ確実なリウマチ様関節炎と判定された 420例の患者について、1967年から1969年の2年間にわたる病状の進行度を再検討した。1969年までにこれら 420例中 43例(10.2%)が死亡しており、死亡者のうち 20例は診断が確実、6例は診断がほぼ確実な群であった。本調査が開始された時期には、15例が市外へ転出し、19例が再検査を拒否した。

本調査において 61例に診断確実なリウマチ様関節炎が再確認された。前回不確実又は疑わしいと診断された 264例中、5例が診断確実、8例がほぼ確実となり、118例(44.7%)がリウマチ様関節炎を有していないと診断された。病状の進行度に年齢、性別による差はなかった。また、病状の進行度により分類した各群の間には、リウマチ因子の陽転率又は抗体価の上昇率の差を認めなかった。

リウマチ様関節炎が進行した患者は比較的少数であった。手指骨及び手根骨のX線写真の所見からみると、60歳未満の年齢群は、それ以上の年齢群と比較してリウマチ様関節炎の進行が急速であった。