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業績報告書(TR) 10-87

原爆被爆者の子供における蛋白質の電荷または機能を変化させる突然変異の検出:最終報告

Neel JV,佐藤千代子,郷力和明,浅川順一,藤田幹雄,高橋規郎,影岡武士,迫 龍二
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Am J Hum Genet 42:663-76, 1988
要 約
広島・長崎の近距離被爆者(爆心から 2,000m以内で被爆した者)の子供と適切な対照群について、30種類の蛋白質の電気泳動上の移動度又は活性を変化させる突然変異の発生を調べた。近距離被爆者の子供の 667,404遺伝子座の産物を調べたところ、電気泳動上の移動度を変化させる突然変異を3例検出した。対照群では、466,881遺伝子座テストを行い、3例の突然変異を検出した。酵素活性欠損に関しては、近距離被爆の子供の 60,529遺伝子座産物を調ベ、1例の突然変異を検出した。対照群の子供には 61,741回のテストを行ったが、突然変異は検出されなかった。両検定をあわせると、近距離被爆者の子供の突然変異率は、0.60×10-5/遺伝子座/世代であり、95%信頼区間は 0.2から1.5×10-5であった。また、対照群の突然変異率は 0.64×10-5/遺伝子座/世代、95%信頼区間は 0.1から1.9×10-5であった。近距離被爆者である両親の平均相加生殖腺線量はガンマ線が 0.437Gy、中性子線が 0.002Gyと推定される。中性子線の生物学的効果比を 20とすると、両親の相加総生殖腺線量は .477Svとなる。