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業績報告書(TR) 9-88

シングルビーム・フローソーターを用いた原爆被爆者赤血球グリコフォリンA遺伝子座の体細胞突然変異の検出

京泉誠之,中村 典,箱田雅之,阿波章夫,Bean MA,Jensen RH,秋山實利
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Cancer Res 49:581-8,1989
要 約
Glycophorin A(GPA)遺伝子座における赤血球変異体頻度を測定する改良法をシングルビーム・セルソーター(SBS)を用いて確立した。M又はN GPA対立遺伝子に特異的なフルオレセイン又はフィコエリスリン標識モノクローナル抗体をSBSに用いた。これら2つの色素から放出される蛍光のフィルタークロストークをSBS電子補正装置により補正した。有核細胞が赤血球変異体の sorting window に混入するのを避けるため、フローソーティングの前に固定赤血球サンプル中の有核細胞を propidium iodide で染色した。異型接合MN型原爆被爆者から血液サンプルを得て、M又はN GPA対立遺伝子の半接合及び同型接合変異体の頻度をSBSで測定した。SBSで測定したM及びN対立遺伝子の半接合変異体(Nφ及びMφ変異体)並びにM対立遺伝子の同型接合変異体(MM変異体)の頻度は以前デュアルビーム・セルソーターから得た頻度と強い相関関係が認められた。SBS測定によって得た原爆被爆者のNφ、Mφ及びMM細胞型の変異体頻度は、放射線量(DS86 kerma)及びリンパ球の染色体異常頻度に伴って上昇することが認められた。