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業績報告書(TR) 11-88

1個の幹細胞に由来する異なった表現型を有するHPRT突然変異ヒトリンパ球のクローニング

箱田雅之,平井裕子,榛葉八郎,楠 洋一郎,京泉誠之,児玉喜明,秋山實利
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。J Exp Med 169:1265-76,1989
要 約
チオグアニン耐性のT、NK及びBBリンパ球を1人の広島の被爆者よりクローニングした。クローニングしたリンパ球は同一の染色体異常と同一の hypoxanthine phosphoribosyltransferase (HPRT)遺伝子座DNAの変化を有していたが、異なった表面抗原の型と異なったT細胞抗原レセプター、あるいは免疫グロブリン遺伝子の再構成を示していた。これらの結果は、クローニングされたリンパ球が1個の未分化な幹細胞より由来していることを示している。クローニングされたリンパ球に見られた染色体異常により、これらのリンパ球が由来した幹細胞は被爆後に分化を開始したと考えられた(解析の対象となった被爆者の被爆時年齢は17歳であった)。本研究では、HPRT遺伝子の変化と染色体異常を細胞マーカーとして用いてヒトリンパ球の分化を解析する新しい方法を示した。