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業績報告書(TR) 5-89

被爆者末梢血6-TG耐性突然変異T-リンパ球における染色体分析

児玉喜明,箱田雅之,榛葉八郎,阿波章夫,秋山實利
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Mutat Res 227:31-8,1989
要 約
原爆被爆者末梢血中における 6-TG耐性突然変異Tリンパ球の頻度を測定するシステムから 6-TG耐性及び野性型(非TG抽出)のTリンパ球コロニーを得て(有意な原爆放射線量を受けていない遠距離被爆者では、耐性コロニー18、野性型コロニー9、近距離被爆者では、耐性コロニー45、野性型コロニー19)、その染色体分析をGバンド法を用いて行った。種々の交換型異常及び数的異常が観察されたが、HPRT遺伝子が存在するX染色体に異常が見られたのは6群で、対照の遠距離被爆者耐性コロニーで 2群[45,X/46,XX;46,X,ins(X)]、近距離被爆者耐性コロニーで 3群[45,X/46,XX/46,X,+mar;46,X,t(Xq+;14q-);46,Y,t(Xq-;5q+)]、近距離被爆者野性型コロニーで 1群[45,X/47,XXX]であった。構造異常が識別されたX染色体では、いずれもq26付近で切断再結合が生じており、これはHPRT遺伝子座位と一致していた。RBG法によるDNA複製パターンの分析を行ったところ、構造異常をもつX染色体が早期複製パターンを、正常X染色体が後期複製パターンを示すという結果が得られた。