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業績報告書(TR) 12-89

成人健康調査集団における胸椎骨折の発生率,広島・長崎1958-86年

藤原佐枝子,水野正一,越智義道,佐々木英夫,児玉和紀,Russell WJ,細田 裕
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。J Clin Epidemiol 44(10):1007-14,1991
要 約
広島・長崎の固定集団を構成する 16,027名について、胸椎椎体骨折の発生率を性、年齢及び原爆放射線被曝線量別に検討した。診断は、1958年7月1日から1986年2月28日までに撮影された胸部X線側面像の読影に基づいて行われた。

1880−1940年生まれの人を男女別に 10年ごとの出生コホートに分類した。出生コホート及び発生時年齢別に検討した結果、胸椎椎体骨折発生率の年齢依存性は対数直線型の回帰モデルによく適合した。

女性では、胸椎椎体骨折発生率はより若い出生コホートほど低く、どの出生コホートにおいても年齢と共に増加する傾向にあった。女性の発生率は 10歳の年齢増加に伴い 1.7倍増加した。男性では、より若い出生コホートほど発生率が有意に低いことが観察されたが、年齢と共に有意に増加する傾向は見られなかった。出生コホートが若くなるに従って、発生率は男性で 0.5倍、女性では 0.6倍の割合で減少した。

胸椎椎体骨折発生率は、50歳までは男性が高く、50歳代で男女同率となり、60歳以上では女性の方が高い。

胸椎椎体骨折発生率に都市間の差は認められず、原爆放射線被曝との相関関係も認められなかった。