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業績報告書(TR) 6-90

乳癌罹患の又は罹患していない原爆被爆生存者から得られた皮膚線維芽細胞の放射線感受性

伴 貞幸,Setlow RB,Bender MA,江崎治夫,平岡敬生,山根 基,西亀正之,土肥雪彦,阿波章夫,Miller RC,Parry DM,Mulvihill JJ,Beebe GW
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Cancer Res 50:4050-5, 1990 ; J Radiat Res (Tokyo) 32S:330-8, 1991
要 約
広島での原爆放射線に被曝したか、もしくはしないか、及び乳癌に罹患したか罹患しないかの 4グループの 55人の女性と 1人の男性から得られた皮膚生検材料から、培養系で増殖する線維芽細胞を樹立した。これらの細胞にX線、又は 252Cf線源からの核分裂中性子を照射し、コロニー形成法によって放射線感受性を評価した。X線線量及び中性子線量に対する生存率曲線は、多標的モデル S/S0=A[1-(1-ekD)N] を用いて解析した。中性子線量−生存率関係は単ヒットモデル S/S0=AekD にも適合させた。原爆被爆の有無、あるいは乳癌の有無にかかわらず、放射線感受性の平均値又は分散に差は認められなかった。したがって、サンプルは多くはないが、放射線による試験管内細胞致死効果の高い細胞をもつ女性は、原爆放射線によって乳癌を誘発されやすいという仮説は支持しない。