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業績報告書(TR) 8-90

広島の原爆被爆者における副甲状腺機能亢進症,1986-88年

藤原佐枝子,江崎治夫,Sposto R,秋葉澄伯,錬石和男,児玉和紀,吉光研吾,細田 裕,嶋岡勝太郎
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。J Radiat Res (Tokyo) 32S:245-8, 1991
要 約
広島の原爆被爆者及びその非被爆コントロールについて、1986年8月から1988年7月までの2年間の副甲状腺機能亢進症の有病率を調査した。副甲状腺機能亢進症の診断は、持続的な高カルシウム血症及び血清副甲状腺ホルモン高値に基づき生化学的に診断した。4,675人(男1,527人、女3,148人)のコホートのうち、22例(男3人、女19人)が原発性副甲状腺機能亢進症と診断された。そのうち、8人が手術を受け、6人に副甲状腺腺腫、2人に副甲状腺過形成を認めた。

副甲状腺機能亢進症は、原爆被曝線量が高いほど有病率が高かった(線形モデルでp<.001)。モデルから予測した有病率は、被曝線量 0Gyで 0.204%(±0.094%)、1Gyで 0.893%(±0.237%)であった。対照の副甲状腺機能亢進症有病率は、性別、被爆時年齢によって、有意な差は認められなかったが、放射線被曝の影響は若年被爆者ほど大きかった(p<.01)。