Menu does not appear
-- SiteMap

業績報告書(TR) 4-91

死亡診断書による死因の誤分類が放影研寿命調査における癌と癌以外の死亡率の線量反応に及ぼす影響

Sposto R,Preston DL,清水由紀子,馬淵清彦
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Biometrics 48:605-17, 1992
要 約
放射線被曝による癌以外の死亡のリスク増加が、単に死亡診断書における死因の誤分類に起因するものかどうかを明らかにするために、放射線影響研究所寿命調査における癌および癌以外の死亡率について解析を行った。癌および癌以外の誤分類率と、その死亡年齢への依存性は、1961年から1975年まで実施された寿命調査対象者の一連の剖検から推定した。癌が癌以外の死因と誤分類される割合は 20%、癌以外の死因が癌と誤分類される割合は 2.8%であった。誤分類を補正しても癌以外の死亡率の線量反応は、依然有意であったが、対象集団における被曝線量 1Gyの推定相対過剰リスクは 21%、過剰死亡数は 23%減少した。一方、癌の被曝線量 1Gyの推定相対過剰リスクは 12%、過剰死亡数は 16%増加した。癌以外の死亡率の線量反応における統計的有意性は、癌の誤分類率をLSSの剖検データから得られる率よりも大きく見積もっても、さほど影響を受けなかったが、癌の誤分類が線量と正の関係にあると仮定した場合、統計的有意性は低下した。誤分類を補正するためにEMアルゴリズムを適用すること、および、複数の死因にその方法を拡大適用することについて検討する。