Menu does not appear
-- SiteMap

業績報告書(TR) 17-91

原爆被爆者の部位別癌リスクに関する同時解析

Pierce DA,Preston DL
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Radiat Res 134(2):134-42, 1993
要 約
原爆被爆者の部位別癌リスクを同時解析するための統計学的方法について述べる。このリスク・データに関する以前の解析は、白血病の場合を除いて、癌の病型に関係なく解析されたり、癌の病型または分類群ごとに分けて行われたりした。癌の病型を無視した解析は明らかに十分なものではない。病型または分類群ごとの解析に比べて同時解析の長所は主として次のとおりである。(1)種々の癌の病型に共通したパラメータをモデルに当てはめることができるので、関心の的となっている影響をより正確に推定できる。(2)病型別リスクの比較に有意性検定を使用できる。(3)性、被爆時年齢や被爆後経過時間などのリスク修飾因子についてより明確に理解できる。同時解析は単純明快な解析方法であり、通常の交差分割表によるデータ解析に癌の病型を示す因子をもう1つ組み込むことが主体となる。BEIR V委員会 によって検討が行われた消化器腫瘍、呼吸器腫瘍およびその他の充実性腫瘍の3つの癌の分類について解析する場合にこの方法を使用したので例示する。この解析に基づいて、BEIR Vで用いられたモデルについて若干の批評を行う。我々が提案する方法は、相対リスクモデルにも絶対リスクモデルにも適用できるので、絶対過剰リスクにいくつかの具体的なモデルが使用できることについても若干の意見を述べる。同時解析の利点のいくつかは本報に示す結果から明らかであるが、もっと適当な癌の種類を選び、かつ診断がより正確な癌発生率データについてこの方法を使用することが重要である。