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業績報告書(TR) 4-92

原爆被爆者の自己抗体および免疫グロブリン

藤原佐枝子,Carter RL,秋山實利,赤星正純,佐々木英夫,山田美智子,錬石和男,久住静代,児玉和紀,嶋岡勝太郎,山木戸道郎
編集者注: この報告書に基づく論文は次に発表された。Radiat Res 137:89-95, 1994
要 約
この研究の目的は、原爆放射線被曝が、自己抗体出現や免疫グロブリン値のような免疫反応性に影響するかどうかを調べることであった。リウマチ因子、抗核抗体、抗サイログロブリン抗体、抗甲状腺マイクロゾーマル抗体、および免疫グロブリン値(IgG、IgM、IgA、およびIgE)を、1987年12月から1989年11月までの広島、長崎の成人健康調査受診者 2,061人について測定した。

リウマチ因子の陽性率および値は、放射線量が増加するにしたがって統計的に有意に高くなった。抗核抗体、抗サイログロブリン抗体、抗甲状腺マイクロゾーマル抗体の陽性率には、放射線の影響は認められなかった。

女性のIgA値と男女のIgM値は、放射線線量の増加に従って高くなり、統計的に有意な関係が見られた。しかし、これらの放射線の影響は大きくなく、その影響の程度は各々の測定値の全体の変動の 10%以下であった。IgG値とIgE値は、放射線の影響を受けていなかった。