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業績報告書(TR) 21-92

PCR-変性剤濃度勾配ゲル電気泳動で検出された日本人の血液凝固第IX因子遺伝子(F9)の変異

佐藤千代子,高橋規郎,浅川順一,檜山桂子,小平美江子
Am J Hum Genet 52:167-75, 1993
要 約
遺伝的変異のスクリーニングに用いられる種々の技法について、効率と実用性を検討するための試行調査を行ったが、その過程で、日本人 63家族の血液凝固第IX因子遺伝子(F9)をPCR-変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法(PCR-DGGE)を用いて検査した。広島在住の血縁関係のない 126人とその子供 100人のF9遺伝子中から、長さが 983塩基対から 2,891塩基対までの4種の標的配列をPCR法で増幅し、約500塩基対の断片を得るように制限酵素で切断した後、DGGE法で検査した。1人当たりでは、合計 6,724 bpを検査したことになる。可能な限り、40塩基対のGC含量の多い配列(GCクランプ)を標的配列の両端に結合した。この集団中に11種の未報告の塩基置換を検出したが、いずれも制限酵素断片長の多型(RFLP)を生じたり、血友病Bの原因となるものではなかった。ゲル上の1本のレーンで、一度に2種類の標的配列を検査することにより、二倍体であるヒト1人当たり 約8,000塩基対を検査することが可能であった。このPCR-DGGE法は、DNA中の変異検出法として非常に効率的であり、大規模集団調査に適用可能である。