Menu does not appear
-- SiteMap

研究計画書 1-11

動物モデルを使った放射線により誘発される循環器疾患の研究

要 約
寿命調査(LSS)のデータは高血圧性心疾患と脳卒中のリスクが放射線被曝と相関することを示し、また、成人健康調査(AHS)のデータは高血圧のリスクが被曝と相関することを示唆している。我々は放射線が循環器疾患のリスクを高めると仮定する。しかし、幾つかの論文では様々なバイオマーカーが放射線により影響を受けるという報告があるにもかかわらず、世界中で4 Gy以下の線量の放射線被曝と循環器疾患との関連を証明した動物モデル実験はほとんどないに等しい。この研究計画で、我々は、循環器疾患モデルラットとして本態性高血圧−脳卒中自然発症ラット(SHRSPラット)を使用する。SHRSPラットに4、2そして1 Gyの線量を1回限り照射し、非照射ラット(0 Gy)をコントロールとする。我々はSHRSP放射線照射ラットと非照射ラットとを比較し、照射後のSHRSPラットの血圧上昇の亢進度を評価する。更に、我々は、AHS研究を基に放射線量に影響すると考えられる血清マーカーを測定する予定である。血清マーカーに加えて、免疫アッセイにより血漿試料中の23種類のバイオマーカーも測定することにしている。各血漿マーカーの優先順位はAHS研究により明らかになったものからとし、我々は解剖組織の形態的表現型における放射線照射の影響を環境科学技術研究所と協力することによって評価する。この研究計画は放射線被曝と循環器疾患の進展とが関連する機序を明らかにすると考えられる。