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研究計画書 2-12

低線量放射線を照射した動物モデルを用いた循環器疾患の研究(RP 1-11の補遺)

要 約
寿命調査のデータは高血圧性心疾患と脳卒中について放射線と相関するリスクを示し、また、成人健康調査のデータは高血圧について放射線と相関するリスクを示唆している。我々は放射線が循環器疾患(CD)のリスクを高めるかもしれないと仮定し、易脳卒中発症性本態性高血圧症自然発症ラット(SHRSPラット)をCDの動物モデルとして用いた研究を開始した。研究計画書(RP)1-11の研究では、ラットに1回限りの短時間照射を行った(1、2、4 Gy、および対照として用いた非被曝[0 Gy])。その結果は、放射線照射されたラットの寿命は、対照としたラットに比べて統計的に有意な短縮を示唆した。我々は環境科学技術研究所との共同研究で、形態学的・病理学的表現型に対する放射線の影響を調べた。被放射線照射ラットの臓器(脳、心臓、腎臓)で観察された表現型の変化は対照ラットの臓器に観察されたものより重篤であった。従って、この結果は1 Gy未満の放射線を照射したラットを用いた更なる研究から、更なる興味あるデータが得られる良い機会であることを示唆している。SHRSPラットを用いたこの補遺RPの目的は、ラットの形態学的・病理学的表現型を調べるとともに、基となったRPと同じ血液バイオマーカーを測定することにより、比較的低線量(1 Gy未満)の放射線被曝に特化して、CDへの放射線影響を評価することである。これに加えてSHRSPラットの寿命への比較的低線量の放射線照射の影響を調べる。

この補遺の第二の目的は、放射線(0-4 Gy)被曝後の本態性高血圧症自然発症ラット(SHRラット)における高血圧症の進展の促進を評価することである。SHRSPラットを用いた前回の調査では、SHRSPラットが最初の脳卒中様症状を示した後では、血圧測定が次の脳卒中の症状をもたらすのではないかと考えて、血圧測定ができなかった。SHRSPラット調査で調べたのと同じ調査をSHRラットにも実施する。SHRラット調査は放射線被曝とCD進展との相関についてより多くの情報をもたらすことができる。