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研究計画書 6-15

東電福島第一原発緊急作業従事者に対する疫学的研究 (略称NEW Study)

要 約
東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故対応作業においては、平成23年3月14日から同年12月16日まで、緊急被曝線量の限度が100 mSvから250 mSvに引き上げられた。この間、約2万人の緊急作業従事者が作業に従事し、その中の174人が通常作業時の5年間の線量限度である100 mSvを超えた。本研究では、これら約2万人の緊急作業従事者の放射線被曝による長期にわたる健康影響を明らかにすることを目的とする。この集団は、被曝線量が100 mSv未満の人が大部分を占めることから、信頼性の高い疫学調査が実施できれば、低線量被曝のリスクおよびその機序に関する新たな知見が得られると期待される。また、従来の放射線被曝による健康リスクについての研究は主として原爆被爆から得られた知見であり、放射線被曝は一時被曝によるものであった。本研究で対象とする集団の被曝は、主として低線量率の継続的被曝によるものであり、この研究結果により線量および線量率効果に関する新知見が得られることも期待できる。その結果は、より精緻な放射線防護基準の設定に資する可能性がある。また、そのような緊急作業に従事したことによる心理的影響に関する詳細な科学的知見も追求する。