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被爆者の子供における死亡率およびがん罹患率

放影研では、寿命調査(LSS)集団に属する被爆者の子供で、1946年5月から1984年12月までに生まれた人について、死亡率およびがん発生率を追跡調査している。この集団の年齢は、2007年の時点で23歳から61歳の範囲にあり、平均年齢は47歳である。これまでの調査結果によると、20歳以前あるいは20歳以降におけるがん発生率またはがんおよびその他の疾患による死亡率の増加は観察されていない。しかし、この集団における疾患のほとんどは今後発生すると思われるので、疾患発生に及ぼす親の原爆放射線被曝の影響に関して結論を導くためには、今後更に長期間の追跡調査が必要である。F1集団における死亡率データを表にまとめた。


表. 被爆者の子供における年齢調整したがんおよびがん以外の死亡に関するハザード比(20歳前と20歳以降)。
いずれの場合も、統計的に有意なハザード比の増加は観察されていない。
このテーマについての参考文献
Izumi S, Suyama A, et al.: Radiation-related mortality among offspring of atomic bomb survivors: A half-century of follow-up. International Journal of Cancer 2003; 107:292-7
Izumi S, Koyama K, et al.: Cancer incidence in children and young adults did not increase relative to parental exposure to atomic bombs. British Journal of Cancer 2003; 89:1709-13.
中村 典、和泉志津恵:原爆放射線の遺伝的影響に関する疫学調査の現状。放射線生物研究 2004; 39:123-9