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胎内被爆者のがん発生率

最近、胎内被爆者と小児期被爆者について、12歳から55歳までの期間に生じたがん発生率データの比較が行われた。胎内被爆者では、1 Gy当たりの過剰相対リスク(ERR)が1.0で有意な線量反応が認められたが、被爆時年齢5歳までの幼児期被爆者(ERRは1.7)と比べて有意に低いリスクではなかった。しかし、幼児期被爆者では年齢の増加と共に過剰絶対率が急増するのに対して、胎内被爆者ではこうした過剰例の増加が見られないようであった。ただし両群の違いは、現時点では統計的に有意ではない。少なくとも、胎内被爆による成人期のがんリスクが幼児期被爆によるリスクと比べて高くはないことが結論として言えるであろう。
このテーマについての参考文献
Delongchamp RR, Mabuchi K, et al.: Cancer mortality among atomic bomb survivors exposed in utero or as young children, October 1950-May 1992. Radiation Research 1997, 147:385-95
Preston DL, Cullings H, Suyama A, Funamoto S, Nishi N, Soda M, Mabuchi K, Kodama K, Kasagi F, Shore RE: Solid cancer incidence in atomic bomb survivors exposed in utero or as young children. Journal of National Cancer Institute 2008; 100:428-36