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放影研が「第1回市民公開講座」を開催

広島国際会議場で行われた第1回市民公開講座

放影研は、11月17日(水)午後6時から8時まで広島国際会議場において「第1回市民公開講座」を開催した。この市民公開講座は、被爆者をはじめ一般市民の皆さんに、原爆放射線の健康影響に関する放影研の長年にわたる研究の成果を分かりやすく説明し、市民の皆さんと放影研との交流の場にしようと企画されたもので、会場には約230人の市民が集まった。

公開講座では二つの講演が行われ、最初に児玉和紀主席研究員が「放射線とがんのリスク」と題して、白血病を含めたがんのリスクが放射線被ばくによってどのくらい増えるのか、長期健康影響調査の結果を基に解説し、次に中村 典主席研究員が「これまでに行われてきた被爆者の子どもの調査」と題して、出生時の異常、染色体の異常、死亡率、がんの罹患率などの調査結果を紹介した。

続いて行われた質疑応答では、被爆者の方から病気と被爆の関係についての質問が出るなど、聴講者の方からの質問が相次ぎ、公開講座終了後も何人かの方が会場に残って熱心に質問される姿が見られた。