• 市民公開講座

「第3回市民公開講座」を広島で開催

第3回市民公開講座で講演する小笹晃太郎疫学部長

放影研は、12月1日(土)午後2時から4時30分まで広島平和記念資料館東館地下1階「メモリアルホール」において、「第3回市民公開講座」を開催し、約150人が参加した。市民公開講座は、被爆者をはじめ一般市民の皆さんに、放影研の長年にわたる研究の成果と放射線の健康影響を分かりやすく説明し、市民の皆さんと放影研との交流の場にしようと2010年に初めて開催され、以後毎年行われている。

開会に当たっては、大久保利晃理事長のあいさつに続いて、来賓の松井一實広島市長にごあいさつを頂いた。続いて二つの講演が行われ、最初に小笹晃太郎疫学部長が「放射線の長期健康影響」と題し、原爆被爆者、胎内被爆者および被爆二世を対象に放影研が行っている追跡調査の現在までの進展や調査結果について説明した。次に、楠 洋一郎放射線生物学/分子疫学部長が「放射線による健康影響のメカニズム研究」と題して、放射線が健康に影響を及ぼすメカニズムについての研究やその意義、放射線被曝による免疫機能の変化について解説した。

その後の質疑応答は、各講演後に集めた質問票に基づいて行われたが、すべてにお答えできないほど多くの質問が寄せられ、公開講座終了後も何人かの方が会場に残って熱心に質問される姿が見られた。