信頼限界と信頼区間(エラー・バー)

ある調査結果から推定値を求めた時、(値は不明であるが)真の値を含む可能性が非常に高い推定値の範囲を示すのが信頼限界で、統計的解析の結果に適用されます。これは、グラフ上ではエラー・バーとして表示されます。

95%信頼限界とは、真の値がエラー・バー(信頼区間)の範囲内に含まれていない確率が 5%しかないということです。これはグラフに描かれた点の不確実性を目で見て分かるようにする手段です。

エラー・バーの長さは不確実性の程度を表します。症例数が少なければ、エラー・バーは長くなります。これは、少ない症例に基づいた結果は不確実性が大きく、集団全体に当てはめることができないかもしれないことを表しています。例えば、「100件中1件」と「10,000件中100件」ではどちらも頻度は 0.01ですが、「100件中1件」の方が信頼区間はずっと広くなります。これは、次のように理解できるでしょう。もし調査を繰り返したとすると、標本数が 100の集団においては、0件や2件の発生(頻度0.00または0.02)を観察するかもしれませんが、標本数が 10,000の集団では、0件や200件の発生を観察をすることはまずなく、99件や101件(頻度0.0099または0.0101)の発生を見る方が可能性が高いでしょう。このような頻度の誤差は集団の規模が大きい方が小さくなります。

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