中性子

中性子粒子は、ウラニウムやプルトニウムなどの核分裂により発生します。実際、原子爆弾の爆発に至る原子核の連鎖反応を引き起こすのは中性子です。人体は大量の水素(人体の70%を占める水分子の構成物質)を含んでいます。中性子が水素の原子核、すなわち正の電荷を帯びた陽子にぶつかると、陽子ははじきとばされて体内で 電離 を引き起こし、種々の障害を誘発します。吸収された線量が同じであれば、ガンマ線よりも中性子の方が人体に重度の障害を引き起こします。(中性子自身は電荷を帯びていないので、細胞に損傷を与えることはほとんどありません。)

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