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古田中学校での出前授業が大盛況

放射線についてわかりやすく講義する橘昌幸講師

クイズで盛り上がる保田浩志講師の授業

霧箱実験中。歓声が上がっていました!

広島市立古田中学校の3年生8クラスの生徒たちを対象に、2018年2月22日と23日の2日間に分けて、同校で放射線に関する出前授業を行いました。この出前授業は、地元の学校に放射線について知ってもらうために、放影研が講師を派遣するプロジェクトとして2016年に立ち上げたものです。今回は放影研の連携機関も含めて講師4名、助手5名が出向きました。*

講義では、放射線の種類、放射線と放射能の違い等を説明した後、放射線は私たちの日常生活でも有効に使われており、適切に利用し、正しく怖がることが大切ということを伝えました。生徒たちも熱心に耳を傾け、クイズの場面ではとても盛り上がっていました。

また、霧箱を使用した実験は大変好評でした。これは、鉄製の箱の中に黒い紙とスポンジを貼り、エタノールを注いでラップで箱を密閉。箱の底をドライアイスで冷やすと、空気中にある放射線の軌跡(白い線)が観察できるというものです。生徒たちだけでなく、先生方もこの白い線が見えたときは「オーッ!!」と大きな歓声を上げ、皆さんの目が輝いた様子がすごく印象的でした。

授業が終わった後も積極的に講師に質問に来る生徒さんもいて、大変嬉しく思いました。

この「出前授業プロジェクト」は今年で3年目を迎えます。これからもより多くの子どもたちに、放射線について少しでも理解を深めていただき、科学をもっと身近に感じてもらえるよう、私たちも活動を広めてまいりたいと思います。

*講師
高橋 規郎  放影研 顧問
栗栖 紀典  放影研 臨床研究部 放射線科 技師長
保田 浩志  広島大学 原爆放射線医科学研究所 教授
橘  昌幸  広島国際大学 保健医療学部 教授

助手
米山 勇治  放影研 放射線取扱主任者
清堂 峰明  県立広島病院 放射線治療科 診療放射線技師
ほか、放影研 広報出版室職員3名