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2018年オープンハウスを開催

放影研で毎年恒例行事となっているオープンハウス。放影研の研究活動を一般の方にもっと知っていただこうと、通常の施設見学(要予約)とは異なり、年に一度、特別な展示やコーナーを設けて、来場者が自由に出入りできる施設公開行事です。今年(2018年)、広島研究所では8月3日・4日、長崎研究所では8日・9日に開催しました。以下に両市それぞれの大会実行委員長から詳しく報告してもらいます。

◆広島研究所(実行委員長 北村 淳)

広島は今年、24回目のオープンハウスとなります。災害レベルと言われるほどの猛暑、甚大な被害をもたらした豪雨の後にもかかわらず、2日間で953名もの方がお越しくださいました。豪雨災害の被災地から来られた方もおられ、大変な状況の中で放影研にお越しくださったことに感激しました。被災された皆さまには心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

今年も研究内容のパネル展示に加え、顕微鏡で血液を見たりDNAを取り出したりする体験コーナー、放射線が見える霧箱実験などのサイエンスコーナーを設けました。液体窒素を使った実験は立ち見が出るほど大人気で、席を確保するために走る親子の姿も見受けられました。また、「放射線ってなあに?」、「遺伝の話:なぜ親と子どもは似ているのか?なぜ似ていないのか」という2つの講演では会場は満席になり大盛況でした。スタンプラリーに夢中の子どもに振り回されるお母さんたちの姿も微笑ましかったです。

液体窒素を使った実験に見入る親子

血液の細胞を観察する子どもたち

 

◆長崎研究所(実行委員長 浦川 勝則)

長崎では22回目となるオープンハウスを開催しました。連日の猛暑、しかも水曜日と木曜日の平日開催にもかかわらず、計581名の方々にお越しいただきました。

今年は当研究所が行っている研究内容等のパネル展示に加え、子供用パネルを新たに制作・展示し、また体験コーナーとして、骨密度測定・体脂肪測定・握力測定・尿検査・冷却パック作成・血液の顕微鏡観察等を実施しました。さらに毎年子どもたちに人気の液体窒素を使用した実験の他に、今年は放射線の動きが見える霧箱実験コーナーも設け、来場者から驚きの声が上がっていました。

今年の企画として、放射線について子どもたちにわかりやすく解説する「夏休み特別授業」を開催したところ、準備した50席は満席となり、座席を追加するほど盛況でした。

また、簡単な質問に答えスタンプを押していくクイズラリーを毎年行っていますが、今年も好評だったようです。

子ども用パネルの説明を受ける親子

霧箱を覗き込む子どもたち