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放影研保存試料の利用に関する外部諮問委員会 第1回会合を長崎で開催 (2018年8月31日(金)/長崎大学医学部「良順会館」)

本年5月の広島での開催に続いて、外部諮問委員会が長崎で開催されました。

この委員会が広島と長崎にそれぞれ設置された経緯は、委員会の主な目的が、放影研保存試料の利用に際して地域の方々の意見をしっかりと聞くということであり、その意見には地域性もあるとの考えに基づいています。

委員会では、放影研から、委員会の目的、試料保存の歴史や活用方法、放影研の責務などについて説明を行った後、活発な討議が行われました。 

委員からは「個々の被爆者に対して、研究成果のフィードバックが十分でない。」「被爆者は社会のため、人類のために少しでも貢献できればとの善意から試料を提供している。」「放影研外部との共同研究が行われた場合、試料を提供した被爆者の思いに沿った研究になるのか不安である。」など、放影研に対する厳しい意見や利用目的に関する不安とともに、放影研に委ねた試料をどうか平和的に、適切に利用してほしいとの強い思いが感じられ、大変貴重な会合となりました。 

放影研としては、被爆者の皆さまの思いにこたえるため、善意で提供された貴重な試料を、最良、最適の方法で活用すべく、今後慎重に検討してまいります。