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新しい臓器線量の算出方法に関して、広島研究所で日米の専門家が議論をかわしました

2月4日、5日、日米両国の専門家からなるワーキンググループのメンバーが、人の臓器ごとに受ける放射線量を正確に計算するための新測定モデルの利用について、非公式ながら、広島で議論をかわしました。これらのモデルは、人体の最新の高解像度スキャンに基づいた手法で、出生時から成人期までの男性と女性、成人期の妊婦とさまざまな発達段階にある胎児に利用することができます。

原子爆弾による放射線が人体に及ぼす健康へのリスクを正確に測定するためには、被ばく者、お一人おひとりが浴びた放射線量を正確に把握することが重要になります。線量評価(線量推定)は、原子爆弾がもたらした放射線のさらなる理解と被ばく者、お一人おひとりのために利用可能な情報の質の向上によって、時間の経過とともに、精度を高めてきており、今なお継続している作業です。

ワーキンググループは、これらの新しいモデルを用いた場合、現在放影研が線量推定の際に使用している旧モデルを使用した場合に比べて、線量推定値にどのような違いが出るか暫定的な結果を示しました。もし、放影研が新しいモデルを導入するとしたら、さらなる研究が必要になります。