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放射線影響研究所(RERF)疫学部門、がん登録業務における優秀な成果が評価される
広島では1957年、長崎では1958年にがんデータ事業の開始以来、放影研は、両県のがん登録業務で地域の病院、医師会、自治体と連携しながら重要な役割を担ってきました。2016年の「がん登録等の推進に関する法律」施行後も、広島県および長崎県の委託を受け、精度の高いがん統計情報の提供を続けています。
2025年6月5~6日に愛知県で開催された第34回日本がん登録協議会学術集会において、広島研究所・疫学部腫瘍組織登録室(注:がん登録におけるがん登録室に相当します)が名誉ある「都道府県がん登録室賞」を受賞しました。この賞は、国際がん研究機関(IARC)および国際がん登録協会(IACR)が刊行する、世界的に権威のあるがん罹患動向資料『五大陸のがん罹患(Cancer Incidence in Five Continents:CI5)第12版』において、放影研が関与した広島県を含む7県のデータと国立がん研究センターが提供したデータが、極めて信頼性の高い情報源として採用されたことを評価したものです。

さらに、がん登録業務への長年の貢献をたたえる「がん登録実務功労者表彰」が、広島研究所、長崎研究所の職員3名に授与されました。放影研では今回の3名を含め、これまでに17名の職員がこの個人賞を受賞しています。
放影研は、広島県および長崎県から受託したがん登録業務を通じて、高品質ながんデータの正確な収集・提供を行い、地域および全国のがん対策への支援に取り組むことを努めてまいります。