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第25回広島地元連絡協議会を開催

第25回広島地元連絡協議会(地連協)が2023年2月2日に開催されました。

地連協は、地元の要望を放影研の事業に反映させるため、地元の大学、医療機関、被爆者団体、マスコミおよび地方公共団体等の関係者で構成されており、今回は2020年12月以来、約2年ぶりの開催となりました。

協議会は15名の委員のうち13名が出席し、広島大学学長の越智光夫会長の進行のもと、次の5つの議題にそって進行されました。
 ①概況報告
 ②最近の研究成果
 ③被爆二世ゲノム配列解析に関する外部諮問委員会
 ④放影研戦略計画
 ⑤広島研究所施設の移転

まず、丹羽理事長が最近2年間の放影研の置かれた状況や重要会議等について報告し、続いてUllrich副理事長からファントムを使用した臓器線量推定調査やがん罹患に関する放射線リスク推定値の解析などについて報告がありました。次いで再び丹羽理事長が、2021年に設置された「被爆二世ゲノム配列解析に関する外部諮問委員会」の概要、ならびにゲノム解析に期待する委員の意見や注意すべき点などを紹介。続く「放影研の戦略計画」では放影研の研究成果の国際的評価に加え、今後行う生体試料を用いた分子レベルの解析には新たな人材や充実した研究施設が必要であるということにも言及しました。最後の「広島研究所の施設の移転」では、金岡事務局長が広島大学霞キャンパスへの移転の経緯、スケジュール、建物の概要などについて説明しました。

委員からは、被爆後に生まれた子供の状態や被爆二世への遺伝的影響に関する質問、ならびに移転を機に共同研究が広がることを期待する発言がありました。

すべての議事を終え、最後は越智会長の「放影研は今日出された意見を真摯に受け止め、今後の事業運営に活かしていただきたい」との言葉をもって、第25回広島地元連絡協議会は終了しました。