生物学的有意性

生物学的有意性とは、健康や生存などに顕著な影響を及ぼす、統計的に有意な影響を意味します(統計的有意性 を参照のこと)。観察された影響が小さくても極めて確実な(すなわち、観察値に不確実性がほとんど認められない)場合には、その影響はたとえ生物学的には有意でなくとも統計的には有意なことも起こり得ます。例えば、血圧を平均して 1 mmHg 低下させる因子は、大きなヒト集団において検査すれば統計的に有意となりますが、平均 1 mmHg の血圧低下それ自体には実際問題として臨床的な意味はほとんどありません。

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