統計的有意性

統計的有意性とは、ある影響が、偶然のみによって生ずるとは考えにくいことが統計的解析によって示されたことを意味します(生物学的有意性 を参照のこと)。有意性のレベルとは、その影響がどの程度偶然によって説明し得るかを示すものです。有意性が0.05(5%)のレベルとは、その影響が単なる偶然により生ずる可能性は 1/20しかなく、0.01(1%)のレベルとは、1/100 しかないことを意味します。ほとんどの生物学的現象は個々人すべてに必ず一様に起こるというわけではありませんから、一つの研究または実験で観察された影響は、ある程度の不確実性、あるいは不正確性を伴います。統計的解析においては、観察された影響をその確実性について評価し、それが偶然に生じ得る確率はどの程度か(有意性のレベル)を決定します。偶然によって生ずる確率が低い場合には「統計的に有意」と呼ばれ、真の影響を示すとみなされます。

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