病理学調査

寿命調査 が、がんによる死亡の調査のよりどころとしている死亡診断書に、ある種のがんが死因として正しく記述されていない場合があることが分かり、死亡診断書の正確度を調べるために1948年から1988年まで広島と長崎で約7,500件の剖検が行われました。剖検によって死亡診断書の正確度が測れるばかりではなく、剖検以外の方法では診断されない病変も見つけることができました。

病理学調査は放影研の主要調査課題として長期にわたり継続されており、剖検業務が終了した後は、組織登録に基づいて、乳がん、甲状腺がん、皮膚がん、唾液腺がん、卵巣がん、中枢神経腫瘍、リンパ腫やその他の部位のがんと原爆放射線との関連に関する病理学的研究が進められています。


このテーマについての参考文献

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