Mortimer L. Mendelsohn先生が2020年1月10日の朝に逝去されたという訃報が届きました。

Mendelsohn先生は放影研において1981年から1992年にかけて専門評議員、1992年に顧問、1992年から1993年に常務理事、そして1993年から1995年の間、副理事長を務められました。先生は米国のみならず日本においても放射線研究の分野で非常に高名で、多くの重要な役割を担われました。Mendelsohn先生の放影研での任期中、私は他の組織で研究員として働いておりましたが、放射線発がんの機序について先生とお話をする機会がありました。先生は放影研のDonald Pierce先生と1996年に放射線発がんの機序に関する論文を執筆され、高い評価を得ています。また、先生は非常にテニスがお上手だったと聞いております。

今回の訃報を受け、これらの良き日々は随分と遠い日の記憶となったことを改めて感じております。　

理事長　丹羽太貫

 

Mortimer L. Mendelsohn先生 (1992年)