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放影研の坂田 律が日本放射線影響学会 岩崎民子賞を受賞

9月22日から24日まで開催された第64回日本放射線影響学会の年次総会で、放影研疫学部副部長の坂田 律が「日本放射線影響学会 岩崎民子賞」を受賞しました。岩崎民子賞は、日本の放射線科学研究の活性化と日本放射線影響学会の発展に寄与した女性研究者を顕彰するために創設されたものです。この度の受賞は、「放射線発がんの部位別特性についての疫学研究」に対するものであり、受賞講演では閉経、上部消化管がん、リンパ腫のリスク解析の成果、ならびに放影研で開催している「放射線生物学者のための疫学研修会」が紹介されました。

坂田はこの数年、放射線影響学会の学術評議員を務め、放影研分子生物科学部部長の野田 朝男より受賞候補者として推薦を受けました。このほか、今年は量子科学技術研究開発機構(QST)の鶴岡千鶴博士が受賞されています。

「岩崎民子賞」は、10年前に岩崎民子博士からのご寄付によって創設されて以降、受賞者には著名な科学者が名を連ねています。今回の栄えある受賞の報に接し、放影研役職員一同大変喜ばしく感じています。ご承知の方もいらっしゃるかと思われますが、岩崎民子博士は今年7月にお亡くなりになられたため、より感慨深く感じられます。

また、今回の坂田の受賞に伴い、放影研は科学における女性の尽力がこれまで以上に認知され、女性研究者の研究がさらに高く評価されることを期待しています。同時に、今後の研究活動におけるさらなる活躍を祈念いたします。