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内村研究員が日本環境変異原ゲノム学会研究奨励賞を受賞しました

今年度の「日本環境変異原ゲノム学会研究奨励賞」受賞者に、分子生物科学部副部長 兼 分子遺伝学研究室室長である内村有邦研究員が選ばれました。

受賞対象となった研究は、「全ゲノムシーケンシングを用いたde novo*1生殖系列変異に関する研究」です。

本研究は、マウスの全ゲノム解析を通じて、突然変異のメカニズムや親子間の遺伝の仕組みを解明することを目指しています。

この成果は、ヒトの遺伝研究においても新たな調査手法の確立につながる重要なもので、今後の発展が期待されます。

内村研究員の受賞は、当研究所の若手研究者にとって、大きな励みになるものです。

当研究所は、今後も平和的目的のもと、放射線の医学的影響や関連する疾病の調査研究を続け、被爆者の健康保持と福祉に貢献するとともに、人類の健康の向上を目指して邁進してまいります。

 

研究奨励賞について

日本環境変異原ゲノム学会(JEMS: Japanese Environmental Mutagen Society)は、環境変異原学およびゲノム科学の分野で顕著な研究成果を上げた若手研究者を表彰するため、研究奨励賞を設立しています。この賞は、若手研究者のさらなる研究活動を奨励し、分野の発展に寄与することを目的としています。

*1 de novo変異:親から遺伝される変異ではなく、子供の世代に新たに発生する変異のこと。

 

(2024年12月7日、岡山県で開催された授賞式にて。左:内村研究員)