解説・総説シリーズ(CR) 3-93

原爆被爆者の測定誤差のある染色体異常データの解析:大規模外部情報の利用

中島栄二,大瀧一夫
Jpn J Biometrics 16:19-36, 1995

要 約
原爆被爆者における染色体異常発生率の超過分散データを擬似尤度/擬尤度(QL/PL)推定方程式法で解析した。分散関数は2つの超過二項変動、つまり、個体内相関と線量推定誤差による変動で構成されていた。この線量誤差要素は、大規模な外部線量情報を取り入れた疑似構造法を用いて導き出された。QL/PL推定方程式の適用結果を用いた Waldテストで、線量推定誤差が超過分散の有意な原因であることが判明した。

戻る