業績報告書(TR) 11-91
免疫ペルオキシダーゼ染色によって分類されたヒトリンパ球亜集団細胞中におけるX線誘発小核
伴 貞幸,中野美満子,Cologne JB要 約
本研究では、小核アッセイ法を用いて、ヒト末梢血リンパ球亜集団細胞の放射線感受性を確認することを目的とした。ヒト末梢血から分離された単核細胞にX線を照射した。3日間培養後に細胞を固定し、免疫ペルオキシダーゼ染色法で染色した。リンパ球亜集団細胞は単クローン抗体 Leu4(CD3)、Leu2a(CD8)とLeu19(CD56)を用いて特定した。
特異的抗体と反応させた後に染色された二核細胞中の小核を数えて、線量-反応曲線を求めた。CD8+(サプレッサー/細胞毒性)細胞の線量-反応曲線は、CD3+(汎T)細胞のそれと全く同様であった。ところがCD56+(ナチュラルキラー)細胞は感受性が有意に低かった。しかし、測定できたCD56+の二核細胞は全二核細胞の 4%以下しかなかった。
本研究では、小核アッセイ法を用いて、ヒト末梢血リンパ球亜集団細胞の放射線感受性を確認することを目的とした。ヒト末梢血から分離された単核細胞にX線を照射した。3日間培養後に細胞を固定し、免疫ペルオキシダーゼ染色法で染色した。リンパ球亜集団細胞は単クローン抗体 Leu4(CD3)、Leu2a(CD8)とLeu19(CD56)を用いて特定した。
特異的抗体と反応させた後に染色された二核細胞中の小核を数えて、線量-反応曲線を求めた。CD8+(サプレッサー/細胞毒性)細胞の線量-反応曲線は、CD3+(汎T)細胞のそれと全く同様であった。ところがCD56+(ナチュラルキラー)細胞は感受性が有意に低かった。しかし、測定できたCD56+の二核細胞は全二核細胞の 4%以下しかなかった。