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「被爆二世ゲノム配列解析に関する外部諮問委員会」から助言を受領

被爆二世ゲノム配列解析に関する外部諮問委員会は、8月12日に開催されたオンライン受領式において、放影研が現在準備を進めているゲノム配列解析研究についての助言(下記URL参照)を放影研に授与し、その後、記者会見を行いました。委員会は、委員長、副委員長以下12名の委員(原爆被爆者ならびに被爆二世に加え、医学や法律の専門家など)で構成されています。

同委員会は、放影研が提案した原爆被爆者とその子供から成る「トリオ」を対象としたゲノム解析研究について、放影研が一般市民から客観的な意見をいただく場を設けるため、2021年に設置され、第1回会合が同年8月に開催されました。この研究は、被爆二世の親から受け継いだDNAで、親の被ばく線量に応じて配列の変化の数が増加するか否かを明らかにすることを目的としています。

委員会は 1 年以上にわたり5 回会合を開き、放影研への助言が文書にまとめられました。受領式で委員会から書面を受け取った放影研は、ゲノム配列解析研究の準備を進める意向を表明しました。

受領式終了後には、オンラインでの記者会見が行われ、マスコミ各社(広島8社、長崎4社)が参加しました。放影研理事長の丹羽太貫は、広島と長崎の原爆の放射線による遺伝的影響が被爆者の子供に引き継がれるかどうかを把握することの重要性を踏まえ、当委員会が放影研にゲノム配列解析研究を進めるよう後押しいただいたことに感謝していると述べました。

「被爆二世ゲノム配列解析に関する外部諮問委員会」からの助言

受領式(記者会見含む)の詳細は以下のとおりです。

日 時: 2022年8月12日(金)10時~10時55分
場 所: 放射線影響研究所長崎研究所を拠点にオンラインで開催し、
広島研究所および関係者に接続
出席者: ≪長崎≫
片峰 茂 委員長(地方独立行政法人 長崎市立病院機構 理事長、前 長崎大学学長)
丹羽 太貫 放影研理事長
≪広島≫
Robert L. Ullrich 放影研副理事長
兒玉 和紀 放影研業務執行理事