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「市民公開講座in長崎 ~親の被爆と子どもの健康~」を開催

市民公開講座長崎~親の被爆と子どもの健康~
2024年4月20日土曜日、長崎市興善町の長崎市立図書館多目的ホールにおいて、「市民公開講座in長崎~親の被爆と子どもの健康~」を開催した。
当日はあいにくの雨模様となったが、被爆者や被爆二世の方々をはじめ一般市民の皆様、 100名が会場にお越しになり、ほぼ満席となった。
長崎の市民公開講座プログラムは、広島の内容をほぼ踏襲する形で、神谷研二理事長の趣旨説明を兼ねた開会挨拶の後、三つの講演とパネルディスカッションという構成で行った。
講演1と講演2は広島と同様、分子生物科学部の野田朝男部長と同部遺伝学研究室の内村有邦室長が、それぞれ「放影研の被爆二世調査の歴史」、「ゲノムシーケンシングを用いた放影研の新たな被爆二世調査について」と題して、講演を行った。
講演3は長崎大学生命医科学域保健学系准教授の佐々木先生が、「遺伝を知ろう!」と題して講演を行った。女性として日本で最初の認定遺伝カウンセラー®である佐々木先生には、実際の事例を引用しながら、普段なじみのない「遺伝」や「ゲノム」について分かりやすくご説明いただいた。また「遺伝」に関わる問題に向き合う人を支援する「遺伝カウンセリング」についてご紹介いただいた。
続いて行われたパネルディスカッションでは、野田朝男 分子生物科学部部長を座長に、放影研の外部諮問委員を務めていただいた2名の方々と長崎大学の佐々木先生、さらに、放影研の研究員2名を含めたパネリスト5名により、今回新たに計画されている、親の被爆と子どもの健康に関するゲノムレベルでの調査について、会場から寄せられた質問を含め意見交換を行った。
最後に、金岡事務局長の閉会あいさつで公開講座は終了した。