研究計画書 3-23
親の放射線被曝とその子どもの de novo(新規)生殖系列変異発生との関連に関する研究
要約
放射線被曝の継世代的な遺伝的影響を理解することは、放射線防護、ならびに原爆や原子力発電所事故の被災者などの子どもに対する放射線影響を理解する上で重要である。そのため放影研では、原爆被爆者を含む両親とその子ども(家族トリオ)から成る集団について、次世代シーケンサー(NGS)を用いた全ゲノムシーケンシング(WGS)を行い、子どもに対する放射線の全ゲノム影響を明らかにする計画を立てている。本研究では、de novo(新規)生殖系列変異、ならびにそのような変異と父親および母親の放射線被曝との関係を調査する。